ヒアルロン酸の5倍の吸水力

サクランは、わずか1gで5〜6gもの水を吸収する能力を有しており、吸水高分子であるヒアルロン酸の5倍の吸水力があります。
サクランは、北陸先端科学技術大学院大(石川県能美市)の研究チームが淡水に生える藍藻(らんそう)の一種「スイゼンジノリ」から発見したものです。
スイゼンジノリはかつて九州の湖や清流に生えていた藻で、高級食材として珍重され、現在は食用に養殖されています。この高分子はスイゼンジノリ(水前寺海苔)の主成分で、同大の金子達雄准教授らは「サクラン」と名付けました。
研究チームによると、サクランはヒアルロン酸と同じ糖の分子が鎖のように連結した多糖類で、この糖分子の鎖の長さが約10ルーブルと、これまで知られた多糖類の中で最も長いのが特徴です。この長い鎖で水の分子を抱え込んで高い吸水力を持つと考えられています。

「サクラン」を使用した化粧品原料の開発を進めている

熊本市の環境べンチャー企業が、「サクラン」を使用した化粧品原料の開発を進めていますが、化粧水に使えば、皮膚の表面で水のベールを作り、皮膚内の水分の蒸発を防ぐことができるといわれています。また、化粧品などに使われているヒアルロン酸は、食塩水だと吸収力が5分の1に落ちますが、サクランは半減する程度だといわれています
また、この特性から化粧品の高保湿剤、ダイエットやメタボリック症候群対策の機能性食品、傷の被覆や抗アレルギー、アトピー性皮膚炎、抗ウイルスなど医療用の新素材として期待が高まっています。

スイゼンジノリ(水前寺海苔)

スイゼンジノリ(水前寺海苔)は九州の一部だけに自生する食用の淡水産藍藻類です。スイゼンジノリは、伝統的な日本料理(会席料理、茶懐石、精進料理等)で使用されています。板状に加工したものは水に浸けて戻し、細切りにして使います。基本的に無味無臭で、彩りと歯ごたえを楽します。用途は、刺身のつま、吸い口、和え物など。また近年では加工せずに原型のままや生のものも商品化されています。

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